原告団長の決意
水俣病被害者互助会会長 佐藤英樹
わたしたちは2007 年10 月、新たな国賠訴訟を提訴しました。2004 年の関西訴訟で、国・熊本県の責任がはっきり認められ、従来の認定審査のあり方の誤りを指摘されたにもかかわらず、被害者を患者と認めず、責任をとろうとしない国・県・チッソに対し怒りを感じ、このままでは被害者は救われない、残された道は裁判で闘うしかないと思い、提訴にふみきりました。
これまで、苦しかったことは、自分が被害者でありながら患者と認められず、体の不調、痛みをこらえながら、生きてきたこと、生活してきたことです。
行政に言いたいことはたくさんありますが、まずは、国・県が最高裁判決にしたがい、被害の実態を真摯に直視し、認定基準を見直し、一人残らず被害者を救済することを求めます。今後、行政は頭の中と心を洗い流し、純粋な心にもどり、人の痛みがわかる人間に生まれ変わらないと正しい考え方は絶対できないと思います。
訴訟では、被害者として認めさせることはもっとも大きな問題ですが、過去の行政責任の検証、認定制度の誤り、損害論の再構築などもぜひ取り組んでいきたい課題として考えています。とくにわたしたち原告は胎児期、小児期にメチル水銀暴露を受けた世代で、その病像についても未解明な点が多いのです。その点も、この訴訟の中で明らかにしていけたらと考えています。
長く厳しい闘いになると思いますが、わたしたちは、勝利する日まで闘います。みなさまのご支援、ご協力を何卒よろしくお願いいたします。

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